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AI導入がうまくいかない、その原因の見つけ方

AI導入が進まない会社の共通点は、社長がパソコンで止まっていることです

AIを入れたのに成果が出ない。原因はAIではなく、その手前にありました。写真と文章のところで止まっている会社が、実に多いんです。

軽快に打つロボットの隣で、写真と原稿を前に手が止まっている年配の経営者

「AI、入れてはみたんですけどね」

この1年で、何度も聞いた言葉です。導入したのに成果が出ない。使いこなせていない気がする。そういうご相談が増えました。

ところが実際に現場を見ますと、AIそのものが問題だったことは、ほとんどありません。止まっているのは、もっと手前でした。

この記事は、こんな方に読んでいただければと思います。

  • AIを導入したのに、思ったほど変わっていない
  • ツールを替えるべきか、使い方を変えるべきか判断がつかない
  • 何から手を付ければいいのか、順番を知りたい

「うちは、AIを何から始めればいい?」——そんな最初の一歩から、無料でご相談いただけます

AIを入れたのに、成果が出ない会社があります

使えていないのではなく、手前で止まっています

AIを入れた会社を並べてみますと、成果が出た会社と出ない会社に、はっきり分かれます。

ツールの違いではありません。同じものを使っていても分かれます。

差が出るのは、AIに渡すところと、AIから受け取ったものを形にするところです。ここで止まっている会社は、AIをどれだけ良いものに替えても、結果が変わりません。

写真を手にしたまま、パソコンの前で手が止まっている年配の経営者
止まっているのは、考えるところではありません

止まっているのは、たいてい写真と文章です

具体的に言いますと、写真の取り込み、文章の整形、ファイルの受け渡し。この3つです。

地味ですよね。でも、ここで止まります。

ある社長は、毎年の広告をいつ打つかというところまで、計画を立てておられました。ところが、いざ作るとなりますと納得のいくものが仕上がりません。原稿が納期に間に合わず、売るタイミングを毎年逃していました。

企画力の問題ではなかったんです。写真と文章をパソコンで用意するところで、毎回止まっておられました。

AIは、パソコンが使える人の道具です

納得のいく出力には、こちらの操作が要ります

ここが誤解されやすいところだと思います。

AIは確かに、文章も画像も作ってくれます。しかし納得のいくものを出させようと思いますと、指示を出し直したり、出てきたものを直したり、別のファイルに移したりという操作が要ります。

つまりAIは、パソコンの操作から人を解放する道具ではありません。パソコンが使える人が、より速く動くための道具です。

だから「AIに任せる」で終わると、何も変わりません

そうなんです。AIを入れただけでは、手前の詰まりはそのまま残ります。

導入の話をするとき、ツールの選定に時間をかける会社は多いのですが、この手前の部分を誰がどう解決するかを決めている会社は、あまり多くありません。

詰まっている場所が1か所なら、そこだけ解消すればいい

経営判断・体力・需要・デジタル、どこで詰まっているか

事業がうまく回らないとき、原因はたいてい複数あります。

判断が遅い。人が足りない。市場が縮んでいる。値段が合わない。こういうものが絡み合っていると、1つ解消しても状況は変わりません。

ところが、ときどき1か所しか詰まっていない会社があります。

経営判断はできている。体力もある。市場のニーズもある。詰まっているのはデジタルだけ。この形なら、そこを解消すれば全部動きます。

だからまず、数えてみることをおすすめします。自社の詰まりが1か所なのか、複数なのか。ここで対処がまるで変わります。

ボトルネックを解消した会社で起きたこと

さきほどの社長の続きです。

伴走に入ってから、期限どおりにダイレクトメールを出せるようになりました。すると、普段なら閑散期と呼ばれて電話も鳴らない時期に、注文が次から次へと入ってきました。

パソコンで止まらなくなりましたので、労力を広告の企画そのものに集中できます。

さらに、広告だけでは終わりませんでした。ブログ、YouTube、SNSへの発信が、それまででは考えられないようなペースで回り始めたんです。地元での認知度が上がり、これまで見向きもされなかったところから、ネット経由で問い合わせが来るようになりました。

解消したのは1か所です。それで、ここまで動きました。

詰まりが解けて、パソコンから記事や写真が次々と流れ出していく様子
1か所が解消すると、その先が全部動き出します

解消すると、会社の寿命そのものが延びます

引退を決めていた社長が、設備投資に回りました

この社長、実は引退を決めておられました。

手塩にかけた社員さんが今後も自分で収入を得られるように、独立の道まで作って、すでに進めていた状態です。

そこまでされた方が、後継者を決めたうえで、ご自身の現役目標を先に延ばされました。「引退が近いのだから、これ以上の設備投資に意味はない」とおっしゃっていたのが逆転し、現在は工場の大改装を準備されています。

デジタルのボトルネックを解消するというのは、業務が速くなるという話に留まりません。会社を続けられる年数そのものが変わります。

ブラックボックスがロジックになり、引き継ぎも進みます

もう1つ、副産物があります。

デジタルの問題を解決していく過程では、何をどう判断しているのかを、そのつど言葉にすることになります。感覚で語られていた経営判断に、基準が付いていくわけです。

これが自動的に、引き継ぎマニュアルになります。

後継者にしてみれば、判断の基準と行動のサンプルが、引き継ぐ前から手元にある状態です。経験が浅いからと尻込みしていた方でも、これなら引き継げるんですよね。

半自動で回る組織を作ることが、そのまま承継の準備になる、ということです。

まず、自社の詰まりを数えてみてください

ってことで、AI導入がうまくいかないとお感じの方にお伝えしたいのは1つだけです。

止まっている場所を数えてみてください。

複数あるなら、AIより先に手を付けるところがあります。1か所だけで、それがデジタルなら、そこは解消できます。解消したときに何が起きるかは、さきほどの社長のとおりです。

ツールを替える前に、詰まっている場所を特定する。順番はこちらが先です。

追伸

AIの話になると、どうしてもツールの比較になります。どれが賢いか、どれが安いか。でも現場で見ていると、勝負がついているのはもっと手前です。写真が取り込めない。文章が整えられない。それだけで、全部が止まります。

逆に言えば、そこが1か所だけなら、まだやりようがあるということです。数えるところから始めてみてください。

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