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動画のナレーションを合成音声にしようとしている方へ

YouTubeだけは、合成音声にしないでください

合成音声で回してよい商売と、やると損をする商売があります。分かれ目は一つだけなんです。自分の声を入れる場合に、どこまで手間が増えるのかも書きます。

画面の中の声と目の前の本人の声が食い違って驚かれているイラスト

動画の自動化を進めていくと、必ずここに突き当たります。

ナレーションを合成音声にするかどうか。

先に結論を書きます。ショート動画は合成音声で構いません。10分のロング動画は、ご自身の声を入れてください。

理由は、機械の性能ではないんです。判断の材料は、もっと手前にあるんですよね。

分かれ目は「相手と会うかどうか」です

合成音声で回してよい商売と、そうでない商売があります。

分かれ目は一つだけ。動画を見た人と、あとで実際に会うかどうかですよね。

会わないなら、合成音声で問題ありません

たとえば、顔を出さずに情報を売る商売。

視聴者と会うことは永久にありません。だから合成音声で10分の動画を作って、どんどん投稿しても成立します。声が誰のものかを確かめる場面が来ないからです。

ずっと接点がないまま終わりますよね。だから合わなくていいんです。

会う商売だと、ここで壊れます

問題はこちらです。

お客さんと直接会う商売の場合、動画の声と、目の前にいる自分の声が別人になります。

めちゃくちゃ格好いいイケメンボイスで10分の動画を作る。それを見て来てくれた人の前に、自分が出ていく。

嘘つき、と言われますよね。

写真でも、同じことが起きています

これは声だけの話ではないんですよね。

僕の知り合いの歯科の先生で、こういう方がいました。

50歳を過ぎて、適度に太ってきて、髪も減ってきて、髭も剃らなくなった。その状態で、ウェブサイトには20代の全盛期の写真を載せ続けていたんです。しかも審美が専門で、女優さんも来るような医院です。

期待して予約を取った患者さんが、実際に出てきた本人を見て、そのまま帰られたことがあるそうです。本当の話です。

声で同じことが起きる、というだけなんですよ。

ショート動画は、なぜ合成音声でいいのか

念のため、線を引き直しておきます。

ショート動画でやっているのは呼び込みです。30秒で人柄を伝えるわけではありません。だから合成音声で構いません。

長さが変わると、役割も変わりますよね。会うか会わないか、それだけで判断してください。

数字でも、まだ人の声が勝っています

好みの話に聞こえるかもしれないので、調べた数字も置いておきます。

昨年の研究で、人の声と合成音声を16の項目で比べています。信頼感、好ましさ、伝わりやすさ。全項目で人の声が上回りました。

ただし、差は年々縮まっています

ここは正直に書きます。都合の悪いことも書いておかないとフェアではないですよね。

合成音声の処理はよくなっていて、評価の点数差は毎年迫ってきています。いずれ逆転するかもしれません。

ですから、これは永久の原則ではなく、今の判断です。今のところは長い動画では自分の声を入れたほうがいい。そういう言い方が正確だと思います。

自分の声を入れても、手間はほとんど増えません

ここで、面倒だと感じた方が多いと思います。

でも実際にやってみると、思ったほどではないんです。

カメラの前に座る必要はありません

まず、顔を映さなくていいです。画面はアニメーションで構いません。

やることは、渡された原稿を読むだけ。iPhoneのボイスメモで録れます。

何人かに試してもらいましたが、案外すんなりいきます。ビデオになると難しいけれど、音声だけならまあまあいける、という評判なんです。撮り直しが100回になった、という話も出ていません。

間と言い間違いは、自動で直ります

録ったあとの心配も要りません。

変に間が空いている。言い間違えている。そういう箇所は、いまはAIが自動で見つけて直します。話す速さの調整もできます。

そうなんです。読むところだけが人間の仕事で、あとは残らないんですよ。

週に10分から15分で足ります

どれくらい喋ればいいのか、という話もしておきます。

週に10分から15分、原稿を読む。それだけで、動画が2本から3本できる計算になります。

収録して、編集して、テロップを入れて、という作り方をしていた頃とは、かかる手間がまるで違います。ライトは何を使うか、カメラはどうするか、マイクは何がいいか。僕も昔はそういう講座までやっていましたが、あれは終わりました。

声だけは、まだ代わりがききません

画像は揃えられます。編集も、テロップも、投稿の予約も、機械が全部やってくれますよね。

そのうえで、声だけは自分で入れる。

機械に渡せないものが、一つだけ残っています。会う商売をしているなら、そこを渡してはいけません。

逆に言えば、渡さないのはそこだけでいいんです。

AI活用の実例

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