先日、経営者の方が33人集まる場で、投稿の頻度とストックを全員に答えてもらいました。その場で集計して、売上の高い順に3つのグループに分けたんです。
上のグループは、予想どおりでした。よく投稿していて、記事もたくさん持っています。
意外だったのは、いちばん下のグループです。
記事をたくさん持っていて、毎日投稿もしている。それなのに、売上が上がっていませんでした。
投稿量が足りていない、という話ではありません
まず、よくある説明を先に潰しておきます。
「反応がないのは、量が足りないからですよ」
これ、間違ってはいません。ただ、量を出しているのに伸びない人が現実にいる以上、それだけでは説明がつかないですよね。
上がってから、落ちていませんか
順位の動き方を思い出してみてください。
毎日投稿を始めると、たいてい順位は上がります。これは本当なんです。表示される回数も増えます。
問題はそのあとです。
平均30日で、戻っていきます。
上がって、しばらくして、じわじわ下がる。この形になっているなら、書く量の問題ではありません。
通知は来ないので、気づけません
ここが厄介なところなんです。
順位が落ちたといっても、罰を受けたわけではありません。検索の対象から外れていくだけです。だから警告のようなものは届きません。
Googleのエラーレポートを普段から見ている方は、そう多くないですよね。見ていないと、何が起きたのか分からないまま止まります。
実際にどうなるか。300記事あるつもりでいるのに、Googleが見に来ている記事が20記事くらいになっている。そういうケースがあります。
そうなんです。
書いた本数を数えても意味がないんですよ。数えるなら、見に来られている本数のほうです。
こたつ記事、と呼ばれています
では、何が起きているのか。
こたつに入ったまま、調べた情報だけで書いた記事。これをこたつ記事と言います。今年、Googleがこれを検知すると発表しました。
検知されると、フラグが立ちます。ペナルティまではいきません。ただ、検索の対象から静かに外されていきます。
「肩こりの記事を考えてください」と打った瞬間に
いちばん多いのが、この形です。
AIに「肩こりの記事を考えてください」と入れる。それらしいものが出てくる。整えて公開する。
出てきた文章は間違っていません。読めますし、内容も正しいです。
でも、そこにあなたの現場が一つも通っていないんです。
誰が書いても同じものになる、ということですよね。
同じものが世の中に何万本もあるなら、あなたのを選ぶ理由がありません。検索する側から見れば当たり前の話です。
量産できるようになったから、こうなりました
以前はこれで通用していました。
書ける人が少なかったからです。本数を出せること自体が、それだけで差になっていました。
ところが今は誰でも量産できます。だから量産物のほうが弾かれるようになった。順序としては自然なことなんです。
逆のパターンもあります
公平のために書いておきます。
ネットの世界ではすばらしい先生なのに、実際に行ってみると対応がついてきていない。中身がいいのに現場が伴っていない、という逆のケースもあります。この場合、記事のせいではありません。
ただ、どちらが多いかというと、僕の見ている範囲ではこたつ記事のほうです。
自分のサイトを、いま確かめられます
ここまで読んで「うちは違うと思うけど」と感じた方こそ、確かめてほしいです。
見るのは順位ではなく、登録数です
Google Search Console を開いて、インデックスの状況を見てください。
公開した記事の数と、登録されている記事の数を突き合わせます。ここが大きく食い違っていたら、そういうことです。
順位を見る前に、そもそも見に来られているかを見る。順番はこちらが先なんです。
現場を通す、とは何をすることか
対策そのものは難しくありません。
聞き方を、こう変えるだけです。
「この症例と、このお客さんの言葉から、記事にできるものを出してください」
材料を渡してから聞く。これだけで、出てくるものが変わります。あなたの会社にしかない話になるからです。
そのためには、材料が残っていないといけません。応対の記録、打ち合わせのやり取り、現場で気づいたこと。ふだん流している情報を、消さずに置いておく。
書く前の話なんですよ。ネタを探す作業ではありません。
数えるなら、通した本数のほうです
断言できます。
現場を通していない記事は、何本積んでも資産になりません。むしろ、見に来られる本数を減らします。
逆に言えば、300記事の壁で止まっている方の中には、量が足りないのではなく、中身が通っていないだけの方が混じっているということです。
その2つは、やることがまったく違います。
まず自分がどちらなのかを確かめてください。そこを外したまま本数を足しても、結果には結びつきません。
僕もこの数字を見るまでは、量の問題だと思っていました。集計してみて、そうではない人がはっきり見えたので、書いておきます。
