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書き起こしアプリを買い替える前に、渡し方を変えてみてください。

どんな書き起こしアプリより高精度な議事録を作る方法

書き起こしの精度は、アプリの性能で決まると思われています。実際には、AIへの渡し方で変わります。パソコンで動く書き起こしとスマホのボイスメモ、2つの結果を両方渡して見比べさせる。それだけで名前の間違いも話の取り違えも減ります。さらにお客様ごとの記録が手元にあれば、AIはそれと照合して誰の話かを当てにいきます。

AIロボットが2枚の書き起こしの食い違う箇所に蛍光ペンで印を付け、島田が隣でうなずいている様子

先日の友の会でのことです。

友の会というのは、僕が主催しているAI活用の勉強会で、参加者の困りごとにその場で答えていく会です。
この日のテーマは、会社の中にある記録をまとめてAIに渡して、いつでも引き出せる置き場を作ろう、という話でした。
そこまで進んだところで、打ち合わせの録音はどう渡すのか、という話になりました。

たしかにここは悩みますよね。
打ち合わせも面談も、録音しておいたのはいいけれど、テキストにしないとAIは読んでくれません。
そして書き起こしてみたら、人の名前は間違ってるし、商品名は変な漢字になってるし。
録音を仕事に使おうとした人なら、一度は通る道だと思います。

書き起こしのやり方は、大きく分けると2つです。
一つはパソコンの中で動く書き起こしのモデル、Whisperというものを使う方法。
こちらは機材の性能で使えるモデルが分かれるので、人によって当たり外れがあります。
もう一つは、スマホのボイスメモアプリで書き起こしたテキストを、そのまま貼り付ける方法。
どっちかになると思うんですよ。

島田がスマホの書き起こしとノートパソコンの書き起こしを見比べている場面
同じ録音でも、スマホとパソコンでは間違え方が違います

で、どっちの精度が高いんですか、という話になるわけですが、僕の答えはこうでした。

「一番精度が高いのは、併用するのが一番高い。両方を見比べてやってください、が一番精度が高いです。これ今はもうかなりいけてます」

どっちかを選ぶんじゃないんです。
両方やって、両方渡すんです。
そしてAIに見比べてもらいます。

なんでそれで上がるのかというと、この2つは間違え方が違うんです。
片方が聞き取れなかった固有名詞を、もう片方はちゃんと拾ってたりします。
逆もあります。
人間だって、同じ話を聞いたメモが2つあれば、食い違ってるところだけ確かめればいいですよね。
AIも同じで、並べて渡すと「ここが違う」が見えるので、そこだけ考えればよくなります。
書き起こしを一つだけ渡されたときは、AIは間違いに気づきようがないんです。
書いてある通りに読むしかないですから。
2つ渡された途端に、間違いの候補が浮かび上がってきます。
そこが精度の差になるんです。

そして、これで終わりにしないでください。
渡すときに、こんな2行を添えておくんです。

「名称など不明な点はまとめて聞いてください」
「今後のために辞書を用意しておいてください」

見比べても決めきれない名前は、必ず残ります。
それを勝手に決めさせないで、あとでまとめて聞いてもらうんです。
一つずつ聞かれると面倒ですが、まとめてなら答えられますよね。
で、答えた内容は辞書に貯めてもらう。
次の書き起こしからはその辞書を見て変換してくれるので、同じ名前を何度も聞かれなくなります。
この2行を入れておくだけで、やってくれます。

ここからが、もう一段先の話です。

さっきの記録の置き場、覚えてますか。
この日の勉強会で作っていたのは、お客様ごとの記録がまとまって入っている場所でした。
録音した打ち合わせが、そのお客様のものだとします。
すると書き起こしのときにAIは、そのお客様の記録を横に置いて照合しにいくんです。

「何々さんは何歳の方で、前回こうだったんで、この話が一致します。だからこの人だと思って書き起こします」

こんな調子です。
音だけ聞いて名前を当てるのと、前回の記録と付き合わせて当てるのとでは、外れ方が全然違いますよね。
名前の間違いも少ないし、話の取り違えも少ないんです。

これがローカルにデータがある強みなんですよね。
書き起こしアプリ単体では、絶対にできないことです。
普通のアプリは資料もなく音でしか判別できてません。
そのお客様が前回何を話したかなんて、知りようがないんです。

だから僕はこう言いました。

「どんなに高精度なアプリ使うより、このローカルにデータある方が絶対勝ちなんだよ」

アプリの性能を比べて悩んでる方、多いと思います。
でも勝負はそこじゃないんです。
音を聞き取る精度より、聞き取ったものを何と照らし合わせられるか。
手元に関連する記録がある方が、必ず勝ちます。

そのために、一つだけ先にやっておいてほしいことがあります。
記録をフォルダに渡すと、原則AIは自分で整理してくれるはずなんですが、やってくれないこともあります。
そのときは、こう促してください。

「今後、分析やブログ執筆で使うので、分類整理してインデックスのファイルを用意してほしい」

これを言っておくと、このファイルはこんな話です、という簡単な概要のファイルを作ってくれます。
後からAIがそれを見に行って、必要な記録を自分で探してくれるんです。
書き起こしのときに前回の記録を見つけてくるのも、この目録があるからできることです。

録音した音声を渡してテキストにする。
それだけのことなんですが、渡し方でこれだけ結果が変わります。
2つ渡して見比べさせる、不明な点はまとめて聞かせて辞書を作らせる、そして記録の置き場に目録を作らせておく。
アプリを買い替える前に、ぜひ試してみてください。

お客様の記録を手元に置いて、それを書き起こしにも使える環境を作りたい方は、ai.msup.biz のAI導入サポートでご相談ください。
無理にお勧めはしませんので、今お使いの録音のやり方から一緒に見ていきましょう。

AI活用の実例

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