「施工ブログを書きましょう」
10年前、僕は経営者の方にそう言っていました。
いまは言っていません。
当時の指導が間違っていたというより、前提が変わりました。ただ、その名残でいまも困っている方がいるので、ここで書き直しておきます。
10年前、僕はこう言っていました
「施工ブログを書きましょう」と言っていました
当時お伝えしていたのは、やった仕事をそのまま記事にしましょう、という話です。
今日はどこそこのお宅で、こういう工事をしました。写真はこれです。
これを続けてください、と。
当時は、それしか手がありませんでした
なぜそう言っていたかというと、他に書けるものがなかったからです。
経営者の方に「毎日記事を書いてください」とお願いするとき、いちばん材料があるのが現場でした。
材料が現場にしかないので、記事も現場の話になります。
いま思うと、あれは記事の作り方の話ではなくて、材料の集め方の話をしていたんですね。
なぜ、指示すると悪くなるのか
目的は集客であって、自慢ではありません
そのうえで、いまいちばん多いご質問がこれです。
「どんな記事を書いたらいいですか」
この聞き方は、根本的に間違っています。
ブログを書く目的は何でしょうか。自分がこれをやったと伝えることでしょうか。
違いますよね。検索して来てもらって、上のランクの商品が売れることです。
だとしたら、どんな記事にするかを人が決める必要はありません。
人が構成を決めると、そこで頭打ちになります
「あの記事を書いてくれ」と頼むと、出てくるものは頼んだ人の想像の範囲に収まります。
マーケティングの感覚を持ち込むと、かえって悪くなることもあります。
それやられちゃうと、逆に良い記事からは遠ざかるんですよね。
材料を渡して向こうに決めてもらうと、こちらが思いつかなかった角度で出てきます。
現場の記録しか入れていないのに、施工の記事ではなく、判断の記事が出てくることがあります。
教える立場の人ほど、順番を固定してしまいます
セミナーの会場で、教える商売をされている方に説明したことがあります。
その方が生徒さんに教えている内容を全部入れて、「テキストを作って」と頼んだとします。
出てくるのは、その方が頭の中に持っている章立てとは違うものです。
それを見て「順番が違う」と直したくなりますよね。でもそこで自分の順番に戻すと、せっかく別の角度から組み直したものを、元に戻すことになります。
これね、多分ご本人も気づいていないんですが、頼み方のところで結果が決まっています。
いま、どう頼んでいるか
材料を渡して、何本取れるか聞きます
いま僕がやっているのは、材料を全部渡して、こう聞くことだけです。
「ここから何記事取れますか」
すると「8記事取れますね」「4記事取れますね」と返ってきます。
本数も、切り口も、狙う検索の言葉も、向こうが決めます。
僕は「売れるように最大化してくれ」とも言いません。言わなくても、集客のために作るという前提は共有できているからです。
違うと思ったら、そのとき言います
もちろん、出てきたものが違うと感じることはあります。
そのときに言えばいいんです。
先に細かく指示するのと、出てきたものを見て直すのとでは、手間が全然違います。
これで手直しがゼロになったとは言いません。ただ、直す回数は目に見えて減りました。
10年前に僕の話を聞いて、施工ブログを書き続けてくださった方がいます。
あの記録は無駄になっていません。材料としては、いまのやり方でもそのまま使えます。
変わったのは、そこから何を作るかを誰が決めるか、というところだけです。
