AIにブログを書かせ始めると、最初に驚くのは速さです。
今まで唸りながら書いていた原稿が、頼めば頼んだだけ上がってきます。
で、そのあとに起きるのが、チェックが追いつかない問題です。
原稿はできています。
でも読めていません。
読めていないから公開できませんし、公開できないなら書かせた意味がありません。
こうなってる方、案外多いんじゃないでしょうか。
僕もそうでした。
毎日のようにAIの原稿をチェックしている側なんですが、正直に言うと、上がってきた原稿を全部読んで赤を入れる、というやり方は早い段階で諦めました。

先日、AIを使っている仲間の集まりでこの話をしたときに、参加者の方からこんな質問が出ました。
「例えば30本ブログが取れます、となるとするじゃないですか。じゃあまず5本ずつ文章構造をチェックさせてください、みたいな感じでやっていくイメージですか」
その通りです、とお答えしました。
最初の5本で品質を見て、いけそうなら残りを全部出してもらいます。
すると続けて、こう聞かれました。
それはHTMLとかじゃなくて、普通にやり取りの画面の中に出してくるものを確認する、ということですか、と。
ここで僕が答えたのがこれです。
「5本ぐらいなら見ますけど、30本あったらHTMLで欲しいですよね」
「確認用のHTMLを出してください、だけでうまくいくんですかね」
「HTMLでボタンで答えられるようにっていうのが一つノウハウだと思います」
確認用のHTMLというのは、こういうものです。
原稿を出してもらうときに、一緒にClaudeに、Safariなどで開ける確認専用の画面を作ってもらいます。
そこには原稿が並んでいるだけじゃなくて、チェックすべき点を先にAI自身に調べさせて、その結果がレポートとして書いてあります。
読んで何の話だったか分かるようになっているか、話の筋道が飛んでいないか、といったことです。
僕はそのレポートを見て、いいよ、ダメだよ、をボタンでポチポチ押していくだけです。
チェックシートみたいなものですね。
30本あっても、読み込んで赤を入れる作業ではなくて、判定を押していく作業になります。
なんでわざわざ画面を作らせるのか。
指示するのが面倒くさいからです。
30本の原稿に、原稿ごとに「ここはこう直して」と打ち込んでいくのを想像してみてください。
多いとチェックするのに心理的なハードルがあるんです。
贅沢な悩みなんですけど、原稿の山を見た瞬間に、うっ、となります。
もうお仕事になっちゃうんですよね。
書かせるのは楽になったのに、見る方が苦しい作業になったら、結局長続きしなくなります。
ボタンで答える形にしておくと、このうっ、が消えます。
読むんじゃなくて、押す。
それだけで、同じ30本が山に見えなくなります。
これを少し広げて、今は社員さん用のシートも作っています。
あるクライアントのブログ用なんですが、社員さんはその業界の中身に詳しいわけではありません。
それでもチェックできるように、シートの中に「ここができているか見てください」とノウハウを書き込んであります。
原稿はそこにあって、見てほしい印の付け方や、読んで何の話だったか分かるようになっていますか、といった確認の項目が並んでいます。
僕が見なくても、社員さんが項目に沿って押していけば、チェックが回るようにしたいわけです。
まだテスト段階で、すごいですよと言えるほどのものではありませんが、方向としてはこっちだと思っています。
ただ、最近ひとつ覚えたことがあります。
なんでもHTMLの確認画面にすればいい、というわけでもないんです。
画像のチェックがそうでした。
記事に使う画像の可否を、最初は原稿と同じように確認画面に並べて見ようとしたんです。
ところが画像は、原稿と違って1枚ずつ上がってきます。
まとめて出せないものを、まとめて見る画面に持っていこうとすると、画面を用意する手間のほうが先に来てしまいます。
それで、画像はやり取りの画面にそのまま出させて、その場でいい、ダメ、と返す形に変えました。
こっちのほうが圧倒的に楽でした。
つまり使い分けです。
30本の原稿のように、まとめて出てくるものは、AIに確認画面を作らせてボタンで答える。
画像のように、1枚ずつ出てくるものは、やり取りの画面にそのまま出させてその場で答える。
どっちが偉いという話ではなくて、出てくる形に答え方を合わせる、というだけのことです。
AIで原稿が増えたのに公開が止まっているなら、原因は読む量です。
多いとチェックが仕事になります。
仕事になるから後回しになりますし、後回しになるから溜まります。
答え方を変えれば、チェックは仕事になりません。
原稿を出してもらうときに、一言だけ足してみてください。
確認用のHTMLで、ボタンで答えられるようにして、と。
それだけで、明日から山を眺める時間が、ポチポチ押す時間に変わります。
自社の原稿チェックの画面を作るところから始めたい方は、ai.msup.biz のAI導入サポートで一緒に組み立てています。何をチェック項目にするかは会社ごとに違うので、まずは今溜まっている原稿の話から聞かせてください。
