「AIで記事を量産したら、Googleにペナルティを受けるんじゃないか」。AI活用を考える経営者さんから、必ずと言っていいほど出てくる質問です。
半分正解で、半分間違いです。ダメな量産は確かにあります。でも、量産そのものがダメなわけではないんです。
先に結論を言うと、境目は「本数」ではなく「独自性と実体験があるかどうか」。この記事では、実際にAIで250記事を回している私の運用と、絶対にやってはいけない作り方の両方をお話しします。
私は250記事を用意して、毎日1本ずつ公開しています
まず、私自身の話から。
ひとつお断りしておくと、これはいま読んでいただいているこのブログとは別サイト、私が主宰する経営者向けスクール「リアルマーケティングマスタースクール」のサイト(rmms.jp)での話です。
私は先日、そのサイトのブログ記事を250本用意しました。文章もできていて、画像もできていて、あとは1日1記事ずつコツコツ公開されていく状態です。スタート時点で207記事ありました。実際、そのサイトでは毎日コツコツ記事が増え続けています。
「じゃあ、その250記事の内容を全部自分で考えたのか」と聞かれたら、そんなわけないんです。ネタを考える工程は、私はほぼやっていません。
それでも、これは「やっていい量産」だと考えています。理由は後半でお話しします。
「タイトルを200本考えて」は、なぜダメなのか?
先にダメな方から。やってはいけないのは、こういう頼み方です。
「うちはこういう事業をしているから、ブログ記事のタイトルを200本考えてください」
これをAIにやらせると、いわゆる「こたつ記事」になります。こたつに入ったまま、現場を見ずに、どこかで聞いたような一般論を書いた記事のことです。実体験がゼロで、誰が書いても同じ内容になる。この種のコンテンツは、Googleがはっきりダメだと言っています。
私が見聞きした範囲でも、こたつ記事を毎日1本ずつ投稿すると、検索順位はいったん上がっていくんです。ところが、30日以内に元に戻る。クローラーが中身を評価した結果、除外されていくんだろうと私は見ています。
つまり、中身のない量産は「効かない」のではなく、「一瞬効いたように見えて、消える」。ここが一番タチが悪いところです。
境目は「独自性と実体験」です
じゃあ、何ならいいのか。
Googleが言っていることを私の言葉で言い換えると、「独自性とか実体験が、イコールブログ記事です」ということなんです。
わかりやすい判定例を挙げます。あるクライアントさんと話した、メーカー商品の紹介記事のケースです。
- メーカーのカタログに載っている商品説明を、そのまま記事にする → ダメです。メーカー自身が発信している情報の劣化コピーだからです
- 「新しいカタログが来た。今回はこんな商品が追加されている」と、カタログを読み込んでいる人ならではの視点で書く → これはいいんです
- 「現場でこう使ってみた」という記事 → 文句なしの実体験です
同じ商品を扱っていても、自分の視点や現場の経験が入っているかどうかで、記事の価値がまるで変わる。この線引きは、AIで作ろうが手で書こうが同じです。
私の量産が成立している理由
ここまで読むと、私の250記事がなぜ「やっていい量産」なのか、見えてきたと思います。
材料が全部、実体験だからです。お客様とのやり取り、勉強会の記録、実際にやった施策の顛末。そういう一次情報をAIに渡して、記事の形に整えてもらっています。AIが担当しているのは「書く作業」であって、「中身の発明」ではないんです。
逆に言うと、AIに中身まで発明させた瞬間、それはこたつ記事になります。同じ道具を使っても、渡す材料で結果が正反対になるわけです。
まとめ:量産の前に、材料を確認してください
整理します。
- AIでの記事量産そのものは、ダメではありません
- ダメなのは「タイトルから中身までAIに発明させる」量産。こたつ記事はGoogleが明確にNGとしていて、順位も定着しません
- 境目は独自性と実体験。自社の一次情報を材料にしている限り、量産は武器になります
「うちには材料がない」と思った方は、材料の貯め方から始めてください。打ち合わせや顧客とのやり取りを残すだけで、AIに渡せる一次情報は毎日増えていきます(別記事で詳しく書いています)。
自社の場合はどう進めればいいか相談したい方は、下記からどうぞ。
