先日、ある求人の案内文をAIに書かせました。
働くことを考えている方に、まずは一度話を聞きに来てもらうための文です。
求人を読む方は、その会社に話を聞きに行くかどうかを、文を読みながら考えています。
仕事の中身と一緒に、どんな人たちが、どんな態度で迎えてくれるのかも見ているんですよね。
一文ごとに、行ってみようかな、やめておこうかな、と気持ちが動いているわけです。

AIが出してきた初稿を読み進めていくと、こんな一文が入っていました。
「会社があなたを品定めする場ではありません。」
僕はそこで読むのをやめて、AIにこう返しました。
「これ書いてるほうが疑わしいのでは?」
だって、読む方はそんなこと、一言も言ってないんですよね。
求人を見て、話を聞きに行こうかと考えている方は、品定めされるかもしれないなんて、たぶん思っていません。
ところがこの一文を読んだ瞬間に、「え、品定めされるの?」という考えが頭に浮かびます。
打ち消されたことで、そこで初めてその疑いが生まれるんです。
わざわざ否定を書くと、否定したことそのものが疑いのきっかけになってしまう。
僕はそう見ています。
しかもこの一文、読み直してみると、上から言われているように読めます。
品定めをするかしないかを決めるのは会社の側だ、という前提で書かれているからです。
これから話を聞きに行こうかという方が読んだら、いい気はしないですよね。
行ってみようかなと傾きかけていた気持ちが、この一文で引っ込んでしまいます。
こう書き直しました。
「ここで働く価値があるかどうかを、そちらが確かめる時間です。」
この文には、読む方がそこで何をすればいいのかが書いてあります。
確かめるのは、読む方のほうです。
品定めという言葉を出さなくても、話を聞きに来る時間がどういう時間なのかは、これで伝わります。
AIに書かせた求人原稿は、出す前に一度、応募を考えている方の気持ちで読んでみてください。
「〜ではありません」という文に行き当たったら、その疑いを読む方が本当に持っているかを考えてみる。
持っていなければ、その一文は消して、読む方がそこで何をすればいいかの一文だけを残します。
書かせた側が一回読み直すだけで見つかる一文です。
ぜひ、出す前に確かめてみてください。
AIに書かせた求人原稿や案内文を、出す前にどう読み直せばいいか。
ai.msup.biz のAI導入サポートで、そういうご相談も受けています。
今お使いの原稿をそのまま持ってきていただければ、読む方がどう受け取るかの目で、一緒に見ていきます。
