今年の8月、熊本地震チャリティーセミナーという集まりを開きました。
熊本のい草産地を応援するための会で、会員さん以外の方にも来てもらいたかったので、案内をプレスリリースで出したんです。
そうしたら、日本農業新聞が記事にしてくださいました。
PR TIMESで配信したリリースは、時事ドットコムや産経ニュース、TBS NEWS DIGなど、59のニュースサイトに転載されています。
送った写真まで使ってもらえました。
8月8日には、NHKのニュースでもセミナーを紹介していただきました。
載ったあとには、会ったこともない農家さんからFacebookで「俺も頑張る」という反応が届いています。
こっちが応援するつもりで開いた会なのに、逆にこっちが励まされた気分になりますよね。

掲載の前には、新聞社から電話がかかってきています。
新聞社さんって勝手に書くのに、電話をかけてくれました。「使っていいですか」って。
送った側からすると、ちゃんと届いて、ちゃんと読まれたという証拠でもあるんです。
で、ここからが今回の本題です。
このプレスリリース、書いたのは僕じゃありません。
AIです。
翌日の会員さん向けの勉強会でも、そのままこうお話ししました。
「プレスリリースはAIが得意とする分野です。硬い文章なんで」
硬い文章というのは、悪口で言ってるんじゃないんです。
プレスリリースって、書く順番も入れる項目も、最初から決まっています。
何を、いつ、どこで、誰が、なぜやるのか。
そこに会社のプロフィールと企業情報を添えれば、それで形になります。
読む相手は記者さんですから、要るのは気の利いた言い回しではなく、記事にするときに困らない情報が漏れなく揃っていることなんですね。
チラシやDMは、こうはいきません。
あれはお客さんの気持ちを読む仕事で、うちの会員さんが何年も苦労されている部分です。
AIが苦手なのは、まさにそこです。
逆に、型が決まっていて、中身の情報さえ揃えば成立する文章なら、AIは人より速く、しかも抜けなく書き上げます。
だから、硬い文章ほどAI向きなんです。
じゃあスマホのChatGPTやGeminiに頼んでも、同じものが出てくるのか。
出てくるんです、途中までは。
本文の体裁はきれいに整うんですが、最後がこうなります。
「最後は埋めてくださいね」
「文章の例をお渡しします」
会社の住所、設立年月日、代表者の名前、会場、そしてチャリティーを開くことになった経緯。
スマホのAIはそこを知らないので、空欄つきの見本が返ってくるんですね。
その空欄を埋めるのは結局自分で、埋めているうちに文章全体を直したくなって、気がつけば一から書いたのと変わらない時間が過ぎています。
「AIに書かせてみたけど、結局使えなかった」と言われる方の多くは、このパターンに陥っておられるんだと思います。
僕の場合は、事務所のパソコンにClaude Codeという業務用のAIを入れていて、ホームページの更新もそこでやっています。
勉強会ではこう言いました。
「業務用のAIだったら、会社の住所とか設立年月日とか、もうホームページに関わってるから全部知ってるわけですよ。ウェブサイトに載ってないことも分かってるんで、話が進むのが早いじゃないですか。申請書が全部書けるでしょ」
チャリティーセミナーを開くことになった経緯も、そのパソコンの中に資料として入っています。
なので「プレスリリースを出したい」と伝えれば、空欄のない原稿が出てきて、PR TIMESの申請画面に入れる形まで一気に進みます。
埋める作業が無いというのは、思っている以上に大きいです。
埋める手間が無いから、出そうと思った日に出せます。
出そうと思った日に出せるから、新聞社が動く前に届きます。
ちなみにPR TIMESには、災害に関係するプレスリリースを無料で出せる枠が用意されることがあります。
2026年8月の時点では、熊本地震に関するものがそうでした。
条件は時期によって変わりますので、出すときにその都度ご確認ください。
AIを会社に入れるとき、まず何から任せますか?と聞かれることがよくあります。
みなさん、ブログとかSNSとか、お客さんへの手紙とお答えになります。
気持ちは分かるんですが、それはお客さんの気持ちを読む仕事なので、いちばん難しいところから始めることになってしまいます。
先に渡すのは、硬い文章です。
プレスリリース、補助金の申請書、会社概要、規約。
人がやると気が重くて後回しになるのに、型は決まっている、そういう文章です。
そこをAIに渡すと、ずっと後回しにしていた仕事が先に片付きます。
そして今回のように新聞に載って、新聞社から電話がかかってきて、会ったこともない農家さんから反応が届きます。
そこまで行って初めて、AIを入れてよかったなと実感できますよね。
自社の住所や経緯まで知っているAIを事務所に用意したい、という方は、ai.msup.biz のAI導入サポートでご相談を受けています。まずはどんな文書から任せるのが早いか、一緒に見るところからで結構です。
