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Siri AIが日本語で始まると聞いても、結局何ができるのかが分からないままになっていませんか?

Siri AIでできること。日本語版より先に、iPhoneの中でもう動いているAppleのAI

Siri AIの日本語版が10月から始まると話題になっています。ただ、AppleのAIはそれより前から、写真の消し込みなどでもうiPhoneの中で動いています。表に出ていない会話の部分を呼び出して試してみたら、パソコンに入れたローカルLLMとそっくりの間違い方をしました。それでもAppleが目指しているのは、ChatGPTの二番手を作ることではないようです。iPhoneの中でもう動いているAppleのAI、Apple Intelligenceは、何ができて、何がまだできないのでしょうか?

スマートフォンを手にする島田と、画面の上で手を振る小さなAIロボット

Siri AIの日本語版が、10月から始まります。

ベータ版という扱いですが、ニュースでも取り上げられて、ちょっとした話題になっていますよね。
AIの使い方を一緒に学んでいる友の会でも、9月末の回で僕のほうから「もうすぐですね、明日からかな、Siri AI始まりますね」とお話ししました。

ただ、ここで一つお伝えしておきたいことがあります。
AppleのAIは、Siri AIが始まるより前から、もう皆さんのiPhoneの中で動いているんです。
しかも、多くの方がそのことを知らないまま使っておられます。

Siri AIで何ができるのかを知る前に、まずは手元のiPhoneで何がもう動いているのか、そこから見ていきますね。

通行人が消えていく写真をスマートフォンで見せる島田と、のぞき込むAIロボット
AppleのAIは、もう手元のiPhoneの中で動いています

Apple Intelligenceでできること、iPhoneの中ではもう何が動いているのか

Appleは、自社のAIの機能をまとめてApple Intelligenceと呼んでいます。
その次の世代の提供が始まったのが、9月14日です。
対応しているのは、iPhone 16以降などの機種です。

この機能を動かしているのが、Apple Foundation Modelsです。
Appleが自社で作ったAIのモデルのことです。
Appleの公式の発表では、このモデルはGoogleとそのGeminiモデルと協力して、独自に作ったものだと書かれています。
そしてこのモデルは、iPhoneなどの端末の中と、Appleのサーバーの両方で動くとされています。

では、端末の中で何をしているのか。
身近なところでは、写真の消し込みや、画像の拡張です。
iOS 27では、もうそこにApple Foundation Modelsが使われています。

たとえば写真の「クリーンアップ」という機能があります。
写り込んでしまった人や物を、写真から消してくれる機能です。
今回の更新で、消したあとの背景の埋め方が、さらに自然になりました。
撮った写真から、後ろを横切った人を消したことがある方は、もうAppleのAIを使っておられるわけです。

ところが、会話の相手としてのAIは、これまで表には見えない形で動いていました。
ChatGPTのように、画面に話しかけてやり取りする入口が、普段の操作には出てきていなかったんです。
だから「iPhoneにAIが入っている」と聞いても、ピンとこない方が多いんですよね。

表に出ていない会話の部分を、iPhoneで呼び出して試してみたら

僕はこういう仕事をしているので、その表に見えない会話の部分を、画面に出してやり取りすることができます。
せっかくなので、試してみました。

聞いたのは、大阪の御堂筋線の駅のことです。
難波駅の隣は、と聞いたら、新大阪と返ってきました。
大阪の方なら、思わず「いやいや」と言いたくなる答えですよね。
さらに、西森ノ宮駅という、そもそも存在しない駅まで作っていました。

実はこれ、少し前にパソコンへローカルLLMを入れて試したときと、間違い方がすごく一緒なんです。
そのときも、西森ノ宮駅という駅を作っていました。
御堂筋線のテストでどんなやり取りになったかは、前の記事に詳しく書いていますので、気になる方はそちらをご覧ください。

せっかくiPhoneに入っているのに、と思うと、ちょっとがっかりですよね。
正直に言って、道は遠いです。
ClaudeやOpenAIのシステムには、まだ全然遠く及びません。
いま言えるのは、iPhoneに入ってきたよ、手元の端末の中でも一応動くよ、というところまでなんです。

AppleはSiri AIで何を目指しているのか

じゃあ、AppleのAIはダメなのかというと、僕はそうは見ていません。
Appleが目指しているのは、第二のChatGPTを作ることではないからです。

ChatGPTやGeminiは、巨大なサーバーに巨大な情報を置いて、そこに何でもこなす巨大なAIを用意するやり方です。
使う側は、そのサーバーに全部を頼ることになります。
いま、この流れが少しずつ変わってきています。
一台一台の端末の中に収まるコンパクトなAIを、機能は限られても入れていこう、という流れです。

これは、ゲームのルールそのものが変わるような話です。
Appleのような大手が先にこちらを走ってしまうと、たとえばOpenAIは困ります。
端末の中のAIで済む使い方が広がれば、巨大なサーバーのほうに頼ってもらう理由が薄れていくからです。

もちろん、いまはまだ御堂筋線に存在しない駅を作っているレベルです。
Siri AIにもApple Foundation Modelsが入って、これから動き出しますが、Claudeのような使い方は想定していないようです。
ChatGPTのように会話をすることはできます。
ただ、手元にあるデータまで使って考えてくれるところまでは、考えていないらしいんです。
なので、Siri AIでできることに、Claudeと同じ働きを期待すると、肩透かしを食うと思います。

小さくて速いAIがiPhoneに入ると、何が変わるのか

では、この小さなAIが端末に入って、何が変わるのか。
僕は、検索だと思っています。
検索や、入力の途中で出てくるサジェストのあり方が、変わってくるはずです。

みんなが知りたいことを調べるときに、情報をどう並べて見せるか。
これまでは、そこに人の工夫やノウハウがありました。
でも実際には、AIに探してもらったほうが見つけやすいんです。
僕自身、パソコンの中の検索はもう使っていません。
ファイルを探すときも、全部AIに探してもらっています。

ただ、Claudeであっても、手元のファイル探しが完璧というわけではありません。
ファイル名がトンチンカンだと、うまく見つけられないことがよくあります。
そのあたりを、Appleは狙っているのかもしれません。

もう一つ、試してみて分かったことがあります。
これまでいろいろなローカルLLMを試してきましたが、Appleのものは信じられないぐらいコンパクトです。
それでいて、同じ規模のAIとは思えないぐらい速く返事が返ってきます。
賢さを競うのではなく、そこそこのレベルで、速く、安定して動くことを目指しているんだな、とよく分かりました。

Siri AIの日本語版が届いたら、賢さを試すだけでなく、何がどれだけ速く手元で片付くようになったかも見てみてください。
iPhone 16以降をお持ちなら、まずは写真のクリーンアップで、もう動いているAppleのAIに触れてみるのがおすすめです。

ChatGPTやClaude、iPhoneのAIを、自分の会社の仕事のどこに使い分ければいいのか迷っている方は、ai.msup.biz のAI導入サポートでご相談ください。いまの仕事の流れを見せていただければ、手元で済むことと、賢いAIに任せたほうがいいことを一緒に整理します。

AI活用の実例

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