「迷惑メールがすごいことになっていて、今日だけで山のように来ている。完全に狙われている」
これは、私の勉強会の場で、会員のある経営者さんから実際に相談された話です。被害に遭っているのは私ではなく、この会員さんの会社の窓口です。何も悪いことをしていないのに、ある日突然、機械的な送信の標的になる。会社の窓口メールやお問い合わせフォームを公開している以上、誰にでも起こりうることです。
先に結論を言います。フォームへの攻撃に対して、私のところで実際に効いているのは、セキュリティの強い有料フォームサービスへの乗り換えです。この記事では、被害の実態と、費用感まで含めた現実解をお話しします。
被害の実態:仕事のメールが埋もれる
その会員さんの受信箱は、その日の分だけで迷惑メールがずらっと並ぶ状態でした。しかも困るのは、迷惑メールの量そのものより、大切なメールが紛れ込んでもわからなくなることなんです。お客様からの連絡を見逃せないから、結局全部に目を通さないといけない。これが毎日続くと、実害として業務を圧迫します。
そして、この種の機械的な送信は、メール窓口だけでなくお問い合わせフォームにも来ます。実際、うちの問い合わせフォームにも、機械的な攻撃はやたらとありました。フォームは「人間のお客様が書き込む場所」のはずなのに、送信ボタンを機械に連打されるわけです。
私が効果を確認した対策:フォームランへの乗り換え
うちで実験的に導入して効いているのが、フォームランという日本の会社の外部フォームサービスです。
これはかなり強固なセキュリティ対策がされていて、攻撃を受ける可能性が低い。実際に運用してみての実感で言うと、同一ドメインからは3回しか入れない、というくらいの締め出しっぷりです。機械が同じところから連打してくる攻撃には、てきめんに効きます。
ただし、正直にお伝えすると、結構お高いです。料金の目安としては、月100件までの回答で足りる小さいプランなら月額2,980円(税抜)から。回答数無制限の本格的なプランだと月額12,980円(税抜・年間契約の場合)です(2026年7月時点の公式料金)。
この費用感なので、私も誰にでも積極的に勧めているわけではありません。ですが、どうしてもフォームを窓口にしたいなら、有料でこういうサービスを使ってもらうしかない、というのが私の結論です。無料のフォームを守り続けるより、守りをプロに任せた方が安くつきます。
「reCAPTCHA」ではダメなのか?
フォーム対策というと、「私はロボットではありません」のチェック(reCAPTCHA)を思い浮かべる方も多いと思います。
入れられないことはないんです。ただ、私の場合は、それでも入られたときにイラつくのが嫌で、フォームランでいいやと考えました。突破される可能性と付き合い続けるより、そもそも攻撃が成立しにくいサービスに乗る方を選んだ、ということです。
メール窓口側の守り方も、あわせて
フォーム以外の窓口についても、当日出た話を共有しておきます。
- メールの迷惑メール対策は、自社ドメインをGmailベースで使える有料サービス(Google Workspace)に乗せると、Googleの迷惑メールエンジンが弾いてくれるようになります。これもお金はかかります
- LINE公式アカウントを窓口にしている場合、攻撃されるという話は今のところ聞きません。窓口をフォームからLINEに寄せるのも、ひとつの守り方です
共通しているのは、「無料の窓口を根性で守る」のではなく、守りの強いプラットフォームに窓口ごと引っ越すという発想です。
まとめ
- フォーム・メール窓口への機械的な迷惑送信は、ある日突然始まります。実害は「大事なメールが埋もれる」ことです
- フォームの現実解は、セキュリティの強い有料フォームサービスへの乗り換え。私はフォームランで「同一ドメイン3回で締め出し」の効果を確認しています
- 費用は月額数千円〜1万円台。窓口をLINEに寄せる、メールをGoogle Workspaceに乗せるという選択肢もあります
自社の窓口をどう守るか、構成から相談したい方は下記からどうぞ。
