10月のRMMS 1dayセミナーで、僕の会社で回しているAIの仕事をお話ししました。
その中で、会社のパソコンを外から動かして仕事を頼んでいる、という話をしたんです。
すると会場から、こんな質問をいただきました。
「電源つけっぱなしが基本なんで、ちっちゃいMac買ったらいいって話ですか?」
この質問、たぶん同じことを考えている方は多いと思います。
デスクトップのMac miniを会社に置いておけばいい。
ただ、いざ買おうとすると、メモリを何GBにするかで迷いますよね。
16GBで大丈夫なのか、せっかくなら32GBにしておくべきなのか。
あとで後悔したくない気持ちはよく分かります。
今回は、その日の会場でのやり取りをもとに、会社に置く1台の選び方と、置いたあとの設定についてお話しします。
なぜMac miniを会社に置いて、Claudeを動かすのか
まず、そもそもなぜ会社にMacを置いておく必要があるのか、というお話からです。
AIに頼む仕事の多くは、会社のパソコンの中にあるデータがないと進みません。
会社に置いてある情報や、これまでの見積もり書。
そういうデータがパソコンの中にあるからこそ、AIは中身のある仕事を返してくれます。
スマホのAIアプリだけでは同じことができないのは、そのデータが手元にないからなんです。

となると、選べる道は2つあります。
1つは、どこへ行くにもMacを持ち歩くこと。
もう1つは、会社にMacを置きっぱなしにして、外から操作することです。
MacBook Proを会社に置いておいてもいいですし、もっと分かりやすいのはデスクトップのMac miniです。
Mac miniはもともと持ち出すものではないので、会社に置いて外から動かす使い方にぴったりなんですね。
たとえば、新幹線の中で「これ作っといてね」と頼んでおく。
新幹線は電波が途切れますが、作業をしているのは会社のコンピューターです。
こちらの電波が途切れているあいだも会社のMacが手を動かして、完成したものを送り返してくれます。
実はこの日のセミナーのスライドも、そうやって作っていました。
会社のMacには、仕事を受け付けるミニアプリを動かしたままにしています。
外から動かす具体的な方法は、別の記事で詳しくお話ししています。
Mac miniのメモリは16GBで足りるのか?
ここからが、冒頭の質問の続きです。
僕のMacBook Proは、メモリが32GBです。
会場の方からは、Mac miniのいちばん手ごろなモデルで代用できるのか?と聞かれました。
「16GBね。Claude使うには十分です」
僕はそうお答えしました。
いちばん下のモデルで大丈夫と言われると、本当に?と思いますよね。
では、僕はなぜ32GBを積んでいるのか。
それは、Claudeのためではありません。
ローカルLLMを入れて、どこまで動くかを試さなければいけないからです。
ローカルLLMというのは、ネットの向こうではなく、自分のMacの中でAIそのものを動かす仕組みのことです。
これを試すには、32GBが最低限いるんです。
試してみてどうだったかは、ローカルLLMの記事に書いています。
一方で、Claudeを使うだけなら話が変わります。
Claudeの場合、AIそのものはClaudeを作っているAnthropicという会社のサーバーで動いていて、Macはそこに仕事を頼んで、返ってきたものを受け取る側です。
Macの中で大きなAIを動かすわけではないので、メモリはそこまで大きく要りません。
パソコンでClaudeを動かすClaude Codeの動作要件も、メモリ4GB以上となっています。
いま売られているMac miniは16GBから選べるので、いちばん下のモデルでも要件を大きく上回っているわけです。
「十分です」と答えたのは、僕が普段Claudeを使っている感触としての話です。
もちろん、大きいメモリを選ぶ理由がある方もいらっしゃいます。
それが先述したMacの中でAIそのものを動かしてみたい方です。
いまのMac miniだと、M6チップのモデルは32GBまで選べます。
それより多く積みたいなら、M5 Proチップのモデルになり、こちらは64GBまで選べます。
やりたいことがはっきりしているなら、それに合わせて積んでおくのは正しい判断です。
Mac miniを24時間稼働させるときに、最初に決めておくこと
Mac miniを買ったら、次は置き方です。
会場からは、こんな質問もいただきました。
「普段使いしてるMacと、Mac miniと、同じアカウントで入るんですか?」
これは、同じアカウントで入るべきです。
データの置き場所は、使い方によって変わります。
普段のMacと会社のMac miniを両方同時に使うなら、データはiCloudに置いておけば、どちらからでも同じものが見られます。
逆に、仕事は会社の1台に任せきると決めるなら、iCloudすら要りません。
会社のMacのローカルにデータがあれば、それで足ります。
そして電源です。
Macが眠ってしまうと、外から頼んだ仕事をそのMacが受けられません。
僕はMacBook Proで同じことをしています。
MacBook Proを閉じたまま電源につなぎっぱなしにして、眠らない設定でずっと回しています。
Mac miniでも、眠らない設定にできます。
では出先には、何を持っていけばいいのか
最近テストしている感触では、僕は出張先にMacを持っていかなくてもいいかな、という気持ちになってきています。
以前は、新幹線でパソコンを開いて作業していても、電波の悪いところで作っている途中に飛んでしまって、困っていました。
ところが今のシステムでは作業は会社のMacです。
僕が出先でやるのは、会社のMacにリモートで作業依頼をすること。
そしてできあがった成果物を確認する、それだけです。
そう考えると指示を出すだけなら、iPhoneでまったく問題なくできてしまいます。
お客様のところでお話をしながら、会社のAIを動かして見積もりを作ることだってできるわけです。
そうなるとノートブックのコンピューターって必ずしも出先で開かなくても通用してきましたね。
ai.msup.bizでは、中小企業の業務にAIを組み込むAI導入サポートを行っています。
自社の仕事でAIをどう使えばいいか迷っている方は、お気軽にご相談ください。
